ピルの飲む前に。
- Kozue
- 13 分前
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今、世界中で1億5千万人以上の女性がピル(避妊薬)を飲んでいます。ピルは避妊効果や生理痛の軽減効果がありますが、長期服用による体への影響をしっかり知っておく必要があります。特に血管への深刻な副作用は軽視できません。
血管への深刻な影響
ピルで最も心配なのは「血栓症」という命に関わる病気です。血管内で血が固まって詰まる病気で、肺や脳、心臓の血管が詰まると死に至ることもあります。研究により、ピル服用者は非服用者より3~6倍も血栓症になりやすいことがはっきりしています。「1万人中3~9人」と聞くと少なく感じますが、健康な若い女性が突然命の危険にさらされる可能性があるということです。特にタバコを吸う人や35歳以上の人、肥満の人、家族に血栓症の人がいる場合はリスクがさらに高くなります。
子宮への影響について
確かに研究では、ピル服用により子宮内膜がんの危険性が約半分に減るという報告があります。しかし、この効果があるからといって血栓症のリスクが帳消しになるわけではありません。子宮内膜がんは年齢が上がってからの病気ですが、血栓症は若い女性にも突然起こります。また、生活習慣の改善など副作用のない予防方法もあります。
まとめ(慎重に考えよう)
ピルの長期服用は確実に血栓症という重大なリスクを伴います。子宮内膜がん予防効果があっても、健康な若い女性が薬によって命の危険にさらされる可能性を高めることに変わりはありません。
使用を考えている場合は、本当に必要なのか十分検討し、家族歴や生活習慣を医師に詳しく相談することが大切です。自分の体を守るために、慎重すぎるくらい慎重に判断することをお勧めします。
参考文献
1. Combined hormonal contraception and the risk of venous thromboembolism: a guideline (2016). American Society for Reproductive Medicine.
2. The risk of venous thromboembolism in oral contraceptive users: the role of genetic factors―a prospective cohort study of 240,000 women in the UK Biobank. American Journal of Obstetrics & Gynecology, 2023.
3. Hormonal Contraception and Thrombotic Risk: A Multidisciplinary Approach. PMC, 2011.
4. Use of oral contraceptives and endometrial cancer risk (Sweden). PubMed, 1999.
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