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  • 執筆者の写真Kozue

湯シャン歴5年が語る、シャンプー理論!成分よりも頻度と刺激に注意

突然ですが、皆さんは毎日シャンプーで髪を洗っていますか?この問いに「YES」と答える人は多いでしょう。女性の艶やかで美しい髪を保つなどを謳ったシャンプーのテレビCMを見ない日はないですよね。そんなシャンプーではありますが、大正時代末期に「資生堂髪洗粉」から始まり、1930年に初めて液体シャンプーが登場し、それから徐々に髪を洗う文化が浸透していき、今に至っています。日本人が毎日髪を洗うようになったのは僅か50年くらい前からとされています。女性にとって艶があり美しい髪は憧れるもの。


意外と知っているようで知らないシャンプーや髪にとって何が大切なのか見ていきたいと思います。


シャンプーの無い時代、女性はどの様にしていたのか?


毎日、髪を洗うという習慣は、今では当たり前とも言えますが、日本人は昔からそうだったのでしょうか? 日本石鹸洗剤工業会によると、シャンプーが世の中に出た頃の商品キャッチコピーは「一週一度は疲れてゐても」とか「今日は髪を洗う日」だったそうです。つまり、シャンプーが世の中に出る前までの当時の日本人は毎日髪を洗うという習慣が無かったことや、髪を洗うという行為自体が特別なもので、シャンプーにしても石鹸にしても贅沢品だったことが伺えます。


では、それまでの女性はどのように髪のケアをしていたかというと、髪をくしですいて椿オイルなどをつけるというのが一般的なヘアケアで、髪を洗うのはせいぜい月に1度か2度程度だったそうです。


洗髪先進国であるヨーロッパは18世頃からとされていますので、日本での洗髪文化が明治になって粉せっけんなどによって徐々に根付いてきたことを考えると、ヨーロッパに比べ100年位後からということになります。


戦後の1950年代になってようやく、石鹸を原料としない現在のシャンプーの原型が登場し、リンスはその10年後の1960年代に発売されました。そうして日本人にもシャンプーやリンスを使って髪を洗う習慣が日常になってきます。さらに1970年頃から消費者ニーズに応じて、フケ防止やリンスインタイプなどの機能性シャンプーが登場し、1980年代には「朝シャン」が若年の間でブームになっていきます。


生まれた頃から石鹸やシャンプーは身近に存在していたので、当たり前のようにシャンプーやリンスを使って洗髪をしていたので、気にも留めていませんでしたが、いまのスマホやインターネットと同じくらいのスピードで普及した歴史を振り返ると驚きではないでしょうか。


世の中の常識を疑ってみる!シャンプー理論

シャンプーについての記事を書いていますが、私自身は5年ほど前から湯シャンを継続している一人です。髪のコンディションも良く、白髪も一本もない艶やかで健康的な髪を維持しています。私が湯シャンにした経緯についてご興味があればこちらをお読みください。湯シャンの方法についても書いていますので、あわせて読んでいただけると嬉しいです。


この記事ではシャンプーを使わないことや湯シャンをおススメするつもりはございません。


それは、シャンプーで髪を洗うというのは髪を清潔に保つことだけでなく、美容にも直結するものなので、ご自身の納得のいく方法が一番だと考えるからです ^^


その上で、私の思うシャンプー理論をお伝えしたいと思っています。シャンプー界隈でよく聞く、シリコンや界面活性剤、オーガニックについての賛否両論。この成分が本当に髪に良いのか、悪いのかについて考えていきたいと思いますので今後の参考になれば幸いです。


シリコン入りシャンプーって本当に悪いの?

シリコンが配合されたシャンプーはジメチコンなどに代表される、シリコンオイルが配合されています。最大の特徴はコーティング作用にあります。シリコンシャンプーを使い続けることで、髪に被膜を作ってコーティングすることから、摩擦に強く、撥水性が向上し、熱や光の耐性にも優れ、艶とサラサラとした手触りの髪にします。


シリコンが固まると思ってか毛穴に詰まってしまってカラダに悪影響を及ぼす危険性があるといった、誤った情報が錯綜し髪への悪い影響があるのではとネガティブなイメージを持たれるようになり、ノンシリコンシャンプーが主流となってきます。


シリコンで毛穴がつまることがない

シリコンはもともと医療や調理用でも数多く使われている安全性の高い素材で、不安に思っているようなシリコンが毛髪や地肌に悪影響を及ぼす危険性はないのです。もちろん毛穴につまることもないことは、科学的なエビデンスで証明されており、心配する必要はありません。


成分よりも、〇〇に気を付ける

シャンプーを使うのであれば、シリコン入りでもノンシリコンでもどちらも安全性が高いものなので、髪質などにあわせて選ぶと良いかと思います。ただし、気を付けるべきはその成分ではなく、洗髪の頻度や洗い方です。髪や地肌は強い刺激に弱いので、優しく洗うことが大事です。毎日のシャンプーは髪も肌も乾燥し、かえって頭皮から脂が出やすい環境を作ってしまうので注意が必要です。シャンプーを使う回数を減らすことで、髪と地肌の負担を軽減することができ髪や地肌の自発的な機能によって、美しく健康的な髪を保つ秘訣となるのではないでしょうか。


界面活性剤入りシャンプーって本当に悪いの?

界面活性剤入りのシャンプーは環境に悪いというイメージがあり、界面活性剤不使用のシャンプーを見かけるようになりましたが、界面活性剤は本当に悪影響となる成分なのでしょうか。

日本石鹸洗剤工業会の通常使用における皮膚への影響を調べた調査によれば、界面活性剤が皮膚刺激性を生ずる可能性は低いことや、アレルギー反応も生じることなく、人体へのリスクは極めて低いのだそう。


日常使う界面活性剤は環境にも優しい

環境への配慮も気になるところです。こちららも同じ調査でシャンプーなどに含まれる界面活性剤は下水処理施設で効率的に除去されていることが確認され、生態系への影響についてもリスクは極めて低いこともあり、安全に使用できる洗浄剤成分なのだそう。


そもそも界面活性剤とは、界面を活性させる性質をもった成分のことをいいますが、もっと分かりやすくいうと、水と油を混ざりやすくする成分です。界面活性剤は化学物質のように聞こえますが、自然界にも存在する成分の一つなんです。


身近なところでいくと、水と油で出来ている化粧品一つとっても、界面活性剤が使われていますし、チョコレートやアイスクリーム、さらにはマーガリンや豆腐などの食品にも、界面活性剤とされるしょ糖や脂肪酸、レシチンなどが使用されており、食品衛生法などで安全性が確認されています。界面活性剤なしに現代社会はなりたたないものとも言えますよね。


肌トラブルの少ない、非イオン界面活性剤

界面活性剤には、天然界面活性剤と合成界面活性剤とあります。石鹸やシャンプーに使われるのは合成界面活性剤と言われるものです。合成界面活性剤はさらに、陽イオン、陰イオン、両性、非イオンの4つに分類されます。食品添加物に使われている非イオン界面活性剤は、低刺激性と毒性もないのが特徴で基準が厳しい化粧品などのスキンケア商品にも使用されていますので、肌荒れなどが心配の方はシャンプーや洗濯洗剤などを非イオン界面活性剤のものを選ぶと良いかもしれません。