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  • 執筆者の写真Kozue

なぜ、石鹸はボディソープよりも優れているのか「洗いすぎず、残さない」その理由



新型コロナウィルス感染症の予防で、これまで以上に入念に手洗いをするようになって石鹸の消耗が激しいなぁと思いませんか?


前回、シャンプーについて成分やスキンケア観点からみた使用上の注意などについてお伝えしました。まだ、シャンプーについての記事をお読みでない方はこちらよりお読みください。今回は、意外と知っているようで知らない石鹸とボディソープについて、スキンケアにとってどの様な点に気を付けていくべきなのかを見ていきたいと思います!


石鹸の歴史

私たちはカラダから出る汗や皮脂、角質などの他に、大気中に舞っているホコリやチリ、土壌の泥など内部や外部からの汚れを落とし、皮膚を清潔に保っています。これらの汚れを取り除くために使われるのが石鹸ボディーソープです。手洗い用や洗顔用など、用途別に様々な製品が出ています。新型コロナウィルス禍のいま、感染症予防として殺菌や消毒を目的とした薬用タイプをお使いの方もいることでしょう。


皆さんにとって身近な存在と言える石鹸ですが、いつ頃から日本で使われるようになったかご存じでしょうか?


それは、戦国時代末期にポルトガル船によって、石鹸が日本に持ち込まれたとされています。


では、世界初の石鹸はいつ頃にできたのでしょうか?とお聞きしてすぐにお答え出来た方は素晴らしい!石鹸ツウではないでしょうか。


正解は、日本石鹸洗剤工業会で確認したところ、紀元前3000年代のシュメールの記録粘土板から薬用石鹸の記述から、塗り薬や漂白洗浄用として使用されていたのだそう。そんな昔から石鹸が存在してたなんて驚きですよね。


当時の石鹸は、宗教儀式に使われた羊の油と灰によって偶然に出来たもので、後の16世紀になってようやく今の石鹸の原型ができました。それが文明開化、産業振興のシンボルとしてヨーロッパを中心に徐々に工業として発展し、瞬く間に石鹸づくりが世界に広まったのです。それから海を渡って日本に伝わり、今に至っています。


日本はそれまで、洗濯には「むくろじ」の果皮や「さいかち」のさや、灰汁などを使い、カラダの汚れは小豆や大豆の粉に香料を入れた洗粉でヘチマやぬか袋、軽石などで洗っていたのだそう。現代からはちょっと想像しにくいかもしれませんね。


石鹸の原料って知っていますか

意外と知らないのが石鹸の原料です。洗浄成分があって、アワアワとなる原料は、実は、動物や植物から採れる油脂から出来ています。以前は牛脂の石鹸が多かったのですが、1996年の狂牛病(BSE)により、牛脂の使用にネガティブなイメージを与えたことや、植物油脂のパーム油が大量に安定して供給できることもあり、現在では動物油脂に変わって、植物油脂が多く使われるようになりました。(油脂とは、脂肪酸とグリセリンが結合したもの)


せっけんとボディソープの違い

ご家庭のお風呂には必ず、『固形石鹸』『ボディソープ』があるかと思いますが、そもそも、固形石鹸とボディソープってどのような違いあるのでしょうか。


固形石鹸は、脂肪酸と水酸化ナトリウムを反応させた、「脂肪酸ナトリウム」で出来ています。水に溶けると、界面活性剤としての洗浄力を発揮します。一方、ボディソープは、脂肪酸と水酸化カリウムを反応させた「脂肪酸カリウム」から作られています。水に溶けやすく、液状にすることが可能なことから現在のボディソープの様な液体せっけんとして使用されています。


お肌に優しいのはどっち?!

乾燥肌でお悩みの方や日頃のスキンケアで気になるのが、どちらを使えば良いのかが気になるところです。固形石鹸とボディソープのどちらの方がお肌に優しいのでしょうか。


ズバリ!結論からいいますと、色々な観点からいって、断トツに固形石鹸に軍配が上がります。


その理由は、石鹸は油脂とアルカリを原料とする弱アルカリ性の脂肪酸ナトリウムの界面活性剤の方が、ボディソープよりもお肌にとって低刺激性なもので優しいのです。肝心な洗浄力はどうかいうと、ボディソープは純石鹸成分である脂肪酸カリウムの割合が製品全体の30%で残り70%は水で出来ていることから洗浄力は弱く、固形石鹸は水分が少ないため、純石鹸成分の割合が多く、ボディソープよりも洗浄力でも優れています。


さらには、石鹸は水と合わせ良く泡立てることで洗浄力効果を発揮しますが、皮脂や汗などの汚れなど弱酸性物質に触れると界面活性剤は中和されるので、シャワーなどで流せば、石鹸は簡単にすすぎ落すことが出来ます。一方、ボディソープに使われている界面活性剤は水で薄めても石鹸の様に中和されずに洗浄力を保つものが多く、丁寧にすすがないと肌に界面活性剤が残ってしまいがちです。


それは肌のphの変化からも同様のことが言えます。固形石鹸で洗った後、水で流せば皮膚の表面のph値はほぼ中性となり、酸性の皮膚や汗などが分泌されますので、固形石鹸で洗っても、肌は自然と弱酸性に戻っていきます。石鹸の様に界面活性剤が中和されないボディシャンプーの場合は、良く洗い流さないと肌に残ってしまうので、弱酸性の肌に戻りにくいのです。その結果、本来の肌のバリア機能が壊され肌トラブルの原因にもなりかねません。


シャンプーにも同じことがいえる

ボディソープの脂肪酸カリウム成分は、シャンプーに含まれる成分と同じです。私はコチラの記事にもあるように、シャンプーを使わずシャワーだけで髪を洗う湯シャンを実践しています。それまで、背中やデコルテに吹き出物に悩んでいましたが、湯シャンに変えてから症状が改善されました

恐らく原因は、シャンプーをよく洗い流しているつもりでも髪についた界面活性剤を全て洗い流すことは容易ではありません。結局、毛先などに残ってしまった界面活性剤が背中やデコルテなどに付着し、肌のトラブルへと繋がったのではないかと思っています。


それで、いっそのことシャンプーを辞めてみようと思い、湯シャンに変えてから吹き出物がなくなったので、それ以来、シャンプーやボディソープは使用しないライフスタイルで健康的な髪と肌を保っています。


アトピー皮膚炎の方が医者に石鹸を勧められるのも、固形石鹸はボディソープより低刺激で、肌トラブルを防ぐことが理由の一つです。アトピーに限らず、敏感肌と感じる方でしたらボディソープから固形石鹸に変えて様子をみるのも良いかもしれませんね。



まとめ

毎日使うモノだからこそ、気を使いたいものですね。固形石鹸は経済的で乾燥肌にも優しいスキンケアですが、何事もやりすぎはいけません。固形石鹸やボディソープでの洗いすぎには注意してください。さっぱりしたい気持ちは分かりますが、何度も洗ったりしてしまいますと、お肌を刺激してしまうからです。健康でなめらかな肌を保つには肌本来の正常な機能を妨げないことが一番といえます。過剰に肌の油分を落とすことは、かえって乾燥肌などを起こしかねませんので注意が必要です。


また、石鹸の使い方のポイント!それは石鹸を使う際にはしっかりと泡立てることを心掛けるということです。石鹸を直に肌につけたり、良く泡立てないで使うとせっかくの石鹸の洗浄力が発揮されないからです。何事も正しく使うということは大事です🎵


これからも日頃から気を付ける美容や免疫力向上のために、知識をフル活用して情報発信を続けたいと思います!


当店は、感染症予防として接客時マスク着用や消毒作業などできる範囲で、3蜜に留意し、また細菌やウィルスの心配も最小限となるよう、接客は1人で行うなど、お客様が安心してリラックスしてご利用頂けるお店作りをしています。免疫力の低下が気になる方のために一日2組限定としています。よもぎ蒸しのご予約は下記バナーより詳細をご覧ください。


本日も最後までお読みいただきありがとうございます。



---筆者----

KOZUE

47歳(2020年現在)

化粧水等、基礎化粧品は使わない。

スキンケアの基本は、キャリアオイルとたまーにレチノールクリームのみ✨湯シャンで綺麗な地肌を作り、健康な髪の毛を育てるのに力を注いでいます!

黄土よもぎ蒸しでデトックスを重ね、身体を温めることで生理痛緩和など健康に近づく身体を実現中。


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