答えは下記にビオレさんの広告にもあるとおり、角質層のことを言っています。
角質層って『層』と名前にあるくらいだから、結構、お肌の奥まで浸透しているのでは?という誤解があるかもしれませんが、こちらのお肌の断面図を見て頂いてお分かりの通り、表皮の一番上にあるのが角質層となります。
肌の表面からだいたい厚さ約0.02ミリの部分ですね。その薄さはサランラップの厚み程度と思っていただくと分かりやすいかもしれません。角質層の奥まで届くというからものすごく奥まで浸透しているのかと思いきや、意外にも薄い表面のことの様です。
表皮は、外側から『角質層』(かくそう)、『顆粒層』(かりゅうそう)、『有棘層』(ゆうきょくそう)、『基底層』(きていそう)の4つの層から成っており角質層とは表皮の第4層にあり、基底層が絶えず分裂していくことで押し上げられた【死んだ細胞】のことなんですね。従って断面図の通り、顆粒層や有棘層、基底層の様に核をもっておらず、細胞は生きていないので、血液中から栄養が補給されることもなく、ターンオーバーによって、ゆくゆくは『垢』(あか)となって、剥がれていくものです。
人の目に触れる角質層の主な役割は
肌の表面からほこりやばい菌などの外部からの刺激が体内に侵入するのを防ぐ
カラダの水分が、カラダの外へ過剰に蒸発するのを防ぎ、カラダや肌が乾燥するのを防ぐ
角質層はサランラップ程度の薄さではありますが、バリア機能と保湿機能があり、保湿機能によって、角質層にうるおいを保つ役割を持っています。
角質層が死んだ細胞と申しましたが、このバリア機能があるお陰で異物の侵入を防いだり、カラダの水分が蒸発せずに済むのです。ですから、特殊な薬品や医療技術を使用しない限り、角質層の奥まで浸透するものはありませんし、あってはならないということも頷けますよね。
したがって、化粧品などを刷り込んでみたり、ラップしてみたりと女性は美容を意識して試す方もいますが、化粧品などの成分が角質層の奥まで届くことがないことを理解しておくと良いかと思います。
先日、スキンケアの基本として11の方法をアメリカ皮膚科学会のエビデンスをもとにご紹介しましたが、表皮の奥へのアプローチは一切ありませんでした。大事なのは2つで保湿と太陽から肌を守り乾燥を防ぐことでした。
角質層のバリア機能をより高めることが1番効果が高く、理にかなったアンチエイジング方法だと思いますので、試してみては如何でしょうか。
私もそうなのですが、女性は「敏感肌」の人って多くありませんか?
よく耳にする「敏感肌」ですが、皮膚科学的にはその厳密な定義がないそうです。生活習慣の乱れや体調の変化、ストレス、花粉症など様々な原因によってお肌にトラブルが生じやすいことを敏感肌と呼ぶようになって、女性の多くがこの敏感肌に悩んでいるそうです。
それもあってか、スキンケア商品を見渡すと低刺激性をウリにした敏感肌用の化粧品などが多く売られています。低刺激性のものだから、敏感肌の人には良いのかと思いきや、皮膚科学的に敏感肌の厳密な定義がないこともあって、低刺激性というのはメーカーの独自基準のようなんです。
モニターによるテストもメーカーによってまちまちですが、100人や1000人規模でデータをとっていますがその基準となるのは、テストした商品が他の商品に比べ刺激を少ないと感じたとか肌にあっているかの判断によるもので、誰にとっても低刺激な成分で作られたものと言うわけではないのだそう。
なので、私も何度か経験がありますが、低刺激性と言われる化粧品を使用してもお肌にあわなかったり、トラブルを起こすことがありました。皆さんもその様な経験はないでしょうか?
私はそのあと化粧品に頼らないお肌に良いものを求めたのですが、同じような経験した人が、低刺激性のモノを求め色々なスキンケア商品を試していると耳にしますが、本当にそれで良いのでしょうか。
低刺激性といわれるスキンケア商品があわなかったとしても、肌が特別弱いというわけでもなく、これは相性の問題と言えますので、メーカーや価格によって決まるものではありません。手当たり次第に試してしまうという結果にもなりかねません。
先ほど紹介した通り、スキンケア商品は角質層にしか届かないことや、一番効果があるスキンケアは「保湿」「乾燥を防ぐ」ことにつきますし、先日の記事にも書いた通り、外部からの刺激を多くすることでかえってお肌のトラブルにもなりかねません。お肌の調子が悪いと色々なスキンケア商品を試してみたい気持ちは分かりますが、実はそれが一番お肌の状態を悪くする原因にもなるので注意が必要です。
低刺激性のものを使用しても肌がチクチクと刺激を感じるということは、化粧品に含まれる成分に肌が反応しているという証拠ですので、正しいスキンケアとしてはできるだけ肌に触れないようにする方が負担が少なく、トラブルの解消に繋がります。
ターンオーバーによって、角質層は6週間ほどで剥がれていくものですが、その手助けをすることに専念するのが一番だと思っています。敏感肌と感じる方におススメしたいのは薬効成分の入っていないワセリンやオイルなどのシンプルなスキンケアに変えてみてはいかがでしょうか。
その理由として、敏感肌の人はそれ以外の健康的なお肌の方よりもバリア機能の低下によって、症状が現れやすいと言われていますので、洗顔のしすぎに注意が必要です。
お肌を清潔に保つことは重要ですが、洗いすぎることによって角質層を痛めてしまい、乾燥を招きバリア機能が働かないことが考えられるからです。肌が敏感と感じたら洗顔を控えめにし、角質層の上に保護する膜をつくるためにもワセリンやオイルなどを顔全体に塗ってバリア効果を高めることが重要となってくるのです。
あとは、自然にお肌のターンオーバーによって健康的なお肌へと導いてくれることでしょう。
ただし、肌荒れの状態が長く続くようであれば他の要因も考えられますので、スキンケアよりも治療をすることが必要かもしれません。その様な場合は医師に相談して見てくださいね。
今回ご紹介したシンプルなスキンケアを続けて、皆さんが本来の肌機能を取り戻し、若々しい自分の肌に自信を持てるようになることを、心から願います!
----筆者----
黄土よもぎ蒸し むん オーナー
KOZUE
47歳(2020年現在)
化粧水等、基礎化粧品は使わない。
スキンケアの基本は、キャリアオイルとたまーにレチノールクリームのみ✨湯シャンで綺麗な地肌を作り、健康な髪の毛を育てるのに力を注いでいます!
黄土よもぎ蒸しでデトックスを重ね、身体を温めることで生理痛緩和など健康に近づく身体を実現中。
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